【最新の育毛理論】 |
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髪は「発毛→成長期→退行期→休止期→脱毛→発毛へ」と一定のヘアーサイクルを維持しています。しかし充分に成長していない髪が休止期に入ると、サイクルが乱れ発毛と脱毛のバランスが崩れ、抜け毛が増加し、髪が薄くなります。 |
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毛根に作用するホルモン用物質(サイトカイン)がヘアーサイクルを調整しています。休止期を導くサイトカインには IL-1α、TNF αといった炎症を起こさせることが判ってきました。 |
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抗炎症作用をもつ牡丹皮、延命草、菩提樹が、休止期を導くサイトカインをブロックし、ヘアーサイクルのバランスを元通りにします。ドクター中松『まかしと毛』にはそれらの生薬がバランスよく配合されています。 |
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牡丹皮 |
ボタン科植物 |
「立てば芍薬、座れば牡丹」といわれるようにボタンの美しさは常にシャクヤクと対比され、中国では花王として賞されています。その根皮を用いていますボタンピの主成分
paeonol には抗炎症作用が報告されています1)。
1) 日本薬局方解説書
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延命草 |
シソ科植物 |
弘法大師が、旅人の腹痛をこの草の絞り汁で救ったとこから、「延命草」と呼ばれるようになった言い伝えがあります。enmeinには抗腫瘍作用が報告されています2)。
2) 化学 40 巻 3号(1985)
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菩提樹 |
シナノギ科植物 |
ボダイジュの花でつくられたお茶は、リンデン・ティーと呼ばれ、多くの人に親しまれています。花は、発熱の悪寒、呼吸器カタル、消化不良などに、樹皮は肝臓病に良いとされます。 |
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毛髪の生長は毛乳頭から分泌されるサイトカインによる毛母細胞の分裂と考えられます。通常、成長期の毛髪に於いては、毛乳頭から IGF-1(Insulin-like
Growth Factor-1)というサイトカインが毛母細胞に対して分泌されており、毛の生長と成長期の維持を行っています。毛乳頭は、毛乳頭細胞(Dermal
papilla cell)の他に血管内皮細胞、マクロファージ(Macrophage)、マトリックス(Matrix)を構成成分しております。マクロファージが分泌する
IL-1α,TNF α(Tumour Necrosis Factor α)は、代表的な炎症性サイトカインで、毛乳頭自身に対しては、毛乳頭全体の凝縮等の機能阻害を誘発し、メタロプロテイナーゼ(Metalloproteinase)の活性化によりマトリックスを分解し、TGF
β(Transforming Growth Factor)を分泌させます。そしてTGF βは退行期、休止期を誘導すると考えられています1)。
つまり図のように炎症性のサイトカインにより、ヘアサイクルは退行期、休止期に向かうと考えられます。
1) WESTGATE et al, 19th IFSCC Congress, SYDNEY(1996)
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